いつから申請できる?「給湯省エネ2025事業」でエコキュートへお得に交換!

ガス代・電気代の値上がりが続いている中、2025年からは給湯器価格も値上げとなるメーカーが相次いでいます。
少しでもお得に給湯器を交換したいのであれば、今年も引き続き実施される省エネ補助金を利用するのがいいでしょう。
高効率給湯器は環境にやさしいだけでなく、ランニングコストも大幅に軽減できます。
この記事を読むと、省エネ補助金「給湯省エネ2025事業」の申請の手順や、補助金額、給湯器の交換費用の目安までわかります。
目次
1.「給湯省エネ2025事業」とは?

給湯省エネ2025事業は、2050年カーボンニュートラル実現に向け、家庭の省エネを促進するために経済産業省が高効率給湯器導入経費の一部を補助する事業です。
(1)2024年度との違い
2024年にも「給湯省エネ2024事業」が実施されており、内容は似ていますが異なる点もあります。
比較すると給湯省エネ2025事業は、対象となるすべての高効率給湯器で、省エネ補助金の基本額が2024年度よりも2万円引き下げとなっています。
ただし、性能ごとの加算額は引き上げとなり、エコキュートであれば2024年度は2万から5万円までだった加算額が、すべての要件を満たした場合13万円の加算額となります。
より省エネ効果の高い給湯器導入を促進したい狙いがあるのでしょう。
(2)いつから申請できる?
給湯省エネ2025事業の対象となるのは、2024年(令和6年)11月22日「経済対策閣議決定日」以降に工事に着手している場合です。
申請日については詳しく決まっていませんが、給湯省エネ2024事業の申請期間が2024年3月29日からでしたので、同じタイミングになることが予想されます。
なお、申請期間は12月31日まででしたが、予算上限に達した電気温水器の撤去費用の補助などはそれ以前に終了していますので、早めの準備が必要です。
(3)よくある質問
給湯省エネ2025事業について、よくある質問をご紹介していきます。
いつからの工事が対象?
2024年(令和6年)11月22日以降の工事が対象です。
どんな給湯器が対象?
エコキュート(ヒートポンプ給湯器)の他にも、ハイブリッド給湯機、エネファーム(家庭用燃料電池)が対象です。
うちは二世帯住宅だけど、2台とも対象になる?
戸建住宅の補助上限台数はいずれか2台までですので対象になります。
補助額はいくら?
給湯器ごとの補助額は以下のとおりです。
高効率給湯器 | 基本額 | 性能による加算額 |
エコキュート(ヒートポンプ給湯器) | 6万円 | 10万から13万円 |
ハイブリッド給湯機 | 8万円 | 13万から15万円 |
エネファーム(家庭用燃料電池) | 16万円 | 20万円 |
撤去費用も補助される?
蓄熱暖房機8万円、電気温水器4万円が、高効率給湯器の導入と併せた撤去費用の補助金です。
ただし、エコキュートの撤去は加算対象となりませんので注意が必要です。
併用できる補助金はある?
東京ゼロエミポイントなど、地方自治体が実施している補助金制度とは併用が可能です。
また原則として、国が実施している他の補助金制度との併用はできませんが、給湯省エネ2025とワンストップでの対応が予定されている「子育てグリーン住宅支援事業(国土交通省、環境省)」「断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業(環境省)」「既存賃貸集合住宅の省エネ化支援事業(経済産業省)」の3事業については、補助対象となる給湯器が重複しなければ併用が可能となる予定です。
だれが申請するの?
省エネ補助金の交付申請は、商品を購入する先の登録業者が行います。
2.補助金を活用した給湯器交換の流れとポイント

給湯省エネ2025事業は、今後国会の補正予算が成立して内容が正式決定します。
ここでは、給湯省エネ2024事業を参考にして、省エネ補助金を活用した給湯器交換の流れについて解説していきます。
申請手続きに関する案内は、事務局ホームページが開設され次第公表される予定です。
詳しくは、随時更新される資源エネルギー庁のWebサイトをご確認ください。
(1)準備の進め方
まずは、給湯省エネ事業の対象となる高効率給湯器の中から、購入したい商品を前もって検討しておくのがいいでしょう。
購入先の業者と工事請負契約を行い、実際に給湯器の交換工事に取りかかります。
工事が完了すると引き渡し、清算となり、交付申請はこの後、業者が行います。
省エネ補助金の交付が決まると、業者経由で補助金が交付されます。
(2)必要書類
申請の際に必要な書類については、交換工事前に業者と相談するのがいいでしょう。
給湯省エネ事業で補助金の申請を行ったことのある業者に依頼すると安心です。
申請には工事依頼者との同意書や契約書のコピー、工事依頼者の身分証明書、工事する前と後の写真や、対象となる給湯器の保証書や銘板の写真などが必要になりますが、ほとんど業者が用意してくれます。
(3)申請と手続きの流れ
省エネ補助金の申請や手続きは、給湯省エネ2025事業登録業者が行いますので、購入者が直接申請することはありません。
購入・交換工事を依頼する前に、登録業者かどうか確認しましょう。
業者には前もって給湯省エネ2025事業に申請することを伝えておくと、滞りなく進めていくことができます。
(4)注意するポイント
給湯省エネ2025事業の登録業者しか申請手続きができない仕組みですから、購入先が登録業者なのかどうかの事前確認が必要です。
登録業者でなければ省エネ補助金の対象外となりますので、注意してください。
私たち「親子大工」は住宅省エネキャンペーンの登録事業者ですので、お気軽にご相談ください。
給湯省エネ2025事業以外の補助金やキャンペーンなども併用可能ですので、地方自治体の助成金情報やメーカー割引き・キャッシュバックキャンペーンなども随時確認しておくと、さらにお得に高効率給湯器に交換できます。
3.エコキュートへの交換にかかる費用の目安

エコキュートへの交換にかかる費用は、エコキュート本体価格・標準工事・撤去費用・消費税込みで表示している業者が多く見られますので、すべて込みの費用で目安となる相場を紹介します。
※給湯省エネ2025事業では、エコキュートの撤去は加算対象となりませんのでご注意ください。
※蓄熱暖房機の撤去、および電気温水器の撤去については加算対象となります。
(1)標準的な工事費用の目安
工事費用の相場は以下のとおりです。
ただし、設置場所によっては他にも配管工事が必要になり、追加部材も発生しますので、別途費用がかかります。
交換内容 | 価格相場 |
エコキュートからエコキュートへ | 163,000円 |
電気温水器からエコキュートへ | 174,000円 |
ガス給湯器からエコキュートへ | 207,000円 |
(2)メーカー別の価格相場
メーカー別エコキュート(フルオート・460L)の価格相場の比較は以下のとおりです。
メーカー | 製品 | 価格相場 |
三菱電機 | Pシリーズ SRT-P466UB | 67万円 |
パナソニック | JPシリーズ HE-JPU46LQS | 54万円 |
ダイキン | EQX46XFV | 51万円 |
コロナ | CHP-HXE46AY5 | 56万円 |
日立 | BHP-FV46WD | 55万円 |
タンク容量はどれを選んだらいい?価格の差はどのくらい?
エコキュートの購入を検討する際に、「タンクの容量」はどれが最適なのかの判断は重要です。
必要以上のタンクの容量だと無駄に高いコストになってしまいますし、逆に必要とする量以下のタンクを購入してしまいますと、湯切れが頻繁に起きてしまいます。
タンクの容量は、家族の人数が選ぶ際の目安になります。
ただし、5人家族以上に適している550L(560L)は、メーカーによっては扱っていない場合があります。
家族の人数 | タンク容量 | 価格相場 |
5人以上 | 550L(560L) | 50万から62万円 |
4人以上 | 460L | 42万から58万円 |
3人以上 | 370L | 40万から54万円 |
2人向け | 180Lから300L | 22万から35万円 |
4人家族であれば、一般的なタンク容量の目安は460Lです。
370Lと460Lでは大きな価格差はありませんので、家族の人数が増える可能性がある場合は460Lを選ぶと安心です。
最適なタンク容量については、普段のお湯を使う量や使い方に加え、今後家族の人数がどうなっていくのかなど、ライフプランも見直しながら検討されるのがいいでしょう。
4.まとめ

2050年カーボンニュートラル実現に向けての政策として、省エネ補助金制度は2025年も実施されます。
給湯省エネ2025事業を上手に利用していくことで、ランニングコストに優れた高効率給湯器をお得に購入・設置できますので、交換期間が近づいているのであれば(耐用年数の目安は10年)検討される絶好のタイミングです。
給湯省エネ補助金は、事業登録している業者のみが申請する制度となりますので、交換工事を依頼する際はくれぐれもご注意ください。